モノリス: 67th 「諦めない力と富の移動:フロリダ、バフェット、経済の行方」
【目次】
1.今週の一言/あきらめないことの大切さ
2.モノリスの活動日記/経営会議
3 .富裕層の公然の秘密/富はニューヨークから南フロリダへ
4. 金融コラム/ウォーレンバフェットのポジション変化/景気後退
1. 今週の一言/あきらめないことの大切さ
こんにちは。門垣です。
みなさまへのご報告をなしに、
個人的な事情により、2週間メルマガを休止しておりました。
毎週楽しみにしてくださっているというお声も多く頂いておりましたので、申し訳ございませんでした。
さて、週末は「弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦」を読破しました。今でこそ東証グロース市場に上場し、時価総額も約600億円をつけていますが、創業から8年間はずーっと赤字を垂れ流していたようです。
その間、創業者の元榮氏が、弁護士業で稼いだお金を全て弁護士ドットコムに回していました。ゼロをイチにする苦しみを経験をしたみたいですが、
必ずお人様の役に立つと信じ続け、孫正義氏の「時代は追ってはならない。時代を読んで、仕掛けて、待たねばならない」という言葉を自分に言い聞かせて、成功を収めたようです。
何事もあきらめずに、辛抱強くやり続けることが大事なんだなぁ~と思った一週間でした。

2. モノリスの活動日記/経営会議
今週は、全員東京に集まり、経営会議を実施しました。
モノリスの核であり、強みである運用助言サービスから、Wealth Chat コンサルティング事業、M&A、リースなど各事業別の方向性やサービス内容の改善を話し合いました。
以前にもメルマガに書きましたが、オンラインでできる時代に、あえてオフライン、つまり非効率へ投資することで、予期せぬアイデアや価値が生まれることも実感しました。
みなさんにも活動内容や実績等を共有していきますので、ぜひお役に立てることがあれば、お気軽にお声かけください。
3.富裕層の公然の秘密/ 富はニューヨークから南フロリダへ
Bloombergの記事によれば、ニューヨークのハドソンヤードを開発し不動産会社リレーテッドの創業者であるスティーブン・ロス氏が、富が北東部から南フロリダへ流れていることから、フロリダ、マイアミへの進出を拡大すると報道がありました。
スティーブン・ロス氏は、超富裕層で、アメフトのNFLマイアミ・ドルフィンズのオーナーであることでも有名です。

地理でいうとこんな感じです。

マイアミでは、税金、治安、住みやすさ、気候などの理由から、ゴールドマンサックスや、ヘッジファンドのポイント72、ブラックストーン、シタデルなどあらゆる金融機関がオフィスを構える、あるいは移転しています。
例えば、ニューヨークの州法人税率が6.5%~に対し、フロリダは5.5%に留まっていることや、所得税が0%であることから、かなり優遇されていることがわかります。
これらの理由からか、マイアミでの建物販売数もコロナ以降増加しています。
マイアミ建物販売指数

(出所:Boomberg)
また、ザンパーナショナルレント指数によると、米国のワンベッドルームの賃貸料が高騰しており、マイアミは全米で6位、2520ドル(約33.7万円)です。

いつか、マイアミビーチにも行ってみたいものですね。

記事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-09/RPSGKCT1UM0Y01
4. 金融コラム/ウォーレンバフェットの変化
投資の神様ウォーレンバフェット氏は、なんと今年で93歳になるようです。そんなバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイですが、昨年末に保有ポジションを少し変更しました。
多額の資金運用を行う機関投資家は「フォーム13F」という株式保有報告書をアメリカの証券取引委員会(SEC)に提出することが義務付けられており、保有ポジションの変化がわかります。
詳細ですが、結論からいうと、
①メディア会社のパラマウント・グローバル
②建築材料メーカーのルイジアナ・パシフィック
③アップル
の保有数を全回提出日と比較して増やしました。
現在、アップル株式の約5.8%を保有しており、バンガードグループ・ブラックロックに次いで3番目の株主になっています。
一方で、台湾積体電路製造やシェブロン、バンクオブニューヨークメロンやUSバンコープなどの金融株を減らしています。

(出所:Bloombergよりモノリス作成)
市場では、米国の金融引き締めにより過度なインフレにブレーキをかけようとしていますが、思った以上に利いておらず、このまま利上げを継続する、あるいはペースが変化しないと、さらなる景気後退に繋がる懸念があると示唆されています。
みなさんは、ご自身の保有ポジションをどのように組み直されますでしょうか。
今週もよろしくお願いいたします。