メルマガ:47th 「日本一の左官士が魅せる美と、富裕層が求めるラグジュアリー投資の未来」
【目次】
1.今週の一言/日本一の左官士
2.モノリスの活動日記/ラグジュアリー投資/コインが4,000万円!?
3.富裕層の公然の秘密/シンガポール住宅価格16%上昇
1. 今週の一言
こんにちは。門垣です。
今週は岐阜、名古屋出張でした。
メルマガ第33号に書いた、日本一の左官技能士の方が20年以上の年月をかけてすべて手作りで築き上げている西洋室へ。
著名な政治家、建築家、社長等のみが訪問しており、一般公開されておらず、泊りたくても泊れない場所です。
最高峰の左官技術を駆使したホテルに訪れた方は「言葉はでないが、涙がでる」ほどの空間を味わうことができます。
私も二回目でしたが、心がスッとするというか、感極まるといいますか。
日本のものづくりは世界に追い越されてきていますが、左官技術、アートをみると、まだまだこれから。
日本文化はもっと飛躍できるぞ~、と感じた一週間でした。

ホテルのリビングルーム ※全て左官の技術の手作りです。

寝室とお風呂※全て左官の技術の手作りです
2. モノリスの活動
イギリスの在宅で260枚以上の金貨を発見。
オークションでの予想価格は29万ドル(約4150万円)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a8136786d42c1710b21c530bc5f2f34b69ed9c7
18世紀に建てられたイギリスの住宅から、18世紀の金貨の中で、最大級の価値を持つポンドが発掘された、との報道です。貨幣や時計、ワインも、時代が進むにつれて、時代がかかったモノは、希少性が高く、価値も非常に高くなる時代になってきましたね。
先日、Wealth Chatサービスのパートナー企業であるbetween the arts社の大城社長と、小判やビンテージコインの価値が上昇している話をしていたので、タイムリーな記事がでてでびっくりしました。
最近は、ビンテージの家具等にも、さらに注目が集まり、価格が高騰しているようです。「古いから捨てよう」ではなく、「古いからこそ残そう」に変化していますね。
between the arts社は、ラグジュアリー品の倉庫での保管業務、ラグジュアリー品資産管理アプリ、売買マッチング等を行うコレクション会社です。
コレクション商品資産管理アプリ「COLLET」は無料で提供されている為、時計、アート等のコレクションを登録すれば、時価が表示され、資産の可視化ができる為、モノも捨てようではなく、保管しよう、売ろうになると思います。

尚、Wealth chatサービスでは、今月末から、ラグジュアリー品(アート、時計、ワイン、家具等)のマメ知識や投資関連情報をレポートとして配信していきます。
金融経済情報だけでなく、コレクションの知恵も増やすことで、よりモノやお金の価値を理解し、人生をより一層楽しく過ごすことができたらいいですね。
3.富裕層の公然の秘密/ シンガポールの住宅価格高騰
コロナをきっかけに、さらに富裕層やおかねが集まるようになったシンガポールですが、インフレが過去14年で最高の7%を記録し、
民間住宅賃料の指数は、前年同期比で16.2%も上昇し、過去最高値をつけたようです。(都市再開発丁のデータ調べ)
(出所:Bloomberg)
白:インフレ率
オレンジ:住宅価格指数

2021年にシンガポールは、政府が導入した居住用不動産の価格抑制措置によって、住宅の販売件数は減少しているみたいですが、今後、インフレをヘッジするために、住宅需要が増加すると予想されています。
新規住宅物件の取引数

住宅投資において、金利上昇で想定される変動金利の相場は重要です。DBSグループが提供する変動金利型ローンは、現在3ヶ月シンガポールドル翌日物金利(SORA)に1%上乗せした相場になっているようです。
3ヶ月SORAのレートは、21年末はたったの0.19%でしたが、今年の8月末には1.55%まで上昇しています。 つまり、直近では2.55%。
モノリスとご縁のある経営者の方々も、シンガポールに移住する計画を立てたり、日本に居住しながら、運用だけ現地で行いたい人が続々増えています。特に会社を売却して、資産を築いた方が多いですね。
一方、アメリカでは、消費者の景況感が悪化し、住宅価格低下の懸念が高まっているようです。ミシガン大学の調査によると、「今が住宅の価格の買い」と考えている人は、全体の23%までに低下しています。
ミシガン大学住宅値ごろ感の調査

さらに、全米抵当貸付銀行協会(MBA)は、住宅価格が今後1年間で、約5%低下すると予想。6月に41万3000ドル(約5900万円)でピークに達しましたが、来年6月には39万4700ドルまで落ち込むと見ているようです。
リーマンショック後、住宅ローンの貸し出し審査基準は厳しくなり、この2年間の価格上昇の恩恵を受けた保有者は、巨額のエクイティ(住宅の評価額からローン残高を差し引いた値)を増やしてきたため、大きな問題にはなりそうにないですが、これ以上金利が上昇してしまうと、リーマンの二の舞になりそうで、少し怖い気もします。
日本でも、住宅ローン金利が1%でも上昇すれば、とんでもないことがおこりそうですね。都心部は需要があり、保有者もお金を持っている人が多い為、住宅危機の引き金にはなりそうにないですが、低所得者や中間所得者で地方に家を持っている人はどうなるのでしょうか。金利返済に追われ、「売るに売れない」状態が待ち構えているのでしょうか。
今週もよろしくお願いします。