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メルマガ: 88th 「外国人投資家が購入した日本株、富裕層は不動産が好き これからのAI」

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【目次】

1.今週の一言/連休は

2. モノリスの活動日記/富裕層は超高級不動産が好き

3.金融コラム/外国人投資家の保有割合が増えた日本株

4.経営コラム/AIは諸刃の剣


1. 今週の一言/連休は

こんにちは。門垣です。

連休は、運動を多めに、仕事や読書。

普段あまり読まない本も読みましたが、

その中でも、

「非エリートの勝負学 マッコイ斎藤」は

なんだか気になった一冊でした。

高卒、コネなし、知識なしの人が

ビートたけしに憧れ山形から上京。

紆余曲折がありながらも、
総合演出まで上り詰め、

とんねるずのみなさんのおかげでしたでは、

日常の生活の遊びから

・男気じゃんけん

・日村時計を買う

などの面白企画を生み出しています。

平均睡眠時間数時間で、
局の職員が一個編集するとこを、

2個編集したり、
文字通り人の2倍以上働いていた生活を

地獄のような天国を言っています。

昔は気性が荒かったマッコイ氏ですが、

「上を目指すなら、今までのやり方を捨てる」

と言い、

有名でベテランでありながらも、
積極的に若い人からアドバイスをもらったり、
ゼロベースで仕事をしているの
に関心しました。

モノリスのクレドの一つ、

「創造と破壊」に似ているかもしれません。

自分もまだ若いですが、大学生や20代の人は、
テクノロジーやそれ以外にも新しい知識がいっぱいあるので、
学ばせていただこうと思った一週間でした。

2. モノリスの活動日記/富裕層は超高級不動産がすき

Bloombergから、
都心の超高級マンションがスーパーリッチに人気沸騰-円安や低金利で

と報道がありました。

ポイントは以下の通り。

  1. 東京での超高級マンションの供給が増え始めている。
  2. 隈研吾氏設計の、複合施設「The KITA」のペントハウスが約5000万ドル(約71億円)で売却。
  3. 三井不動産は「三田ガーデンヒルズ」の販売を開始し、一部物件が5億9000万円で売出され、これが首都圏新築マンションの平均販売価格の倍増に寄与。
  4. サヴィルズ・ジャパンは供給不足を指摘、
    海外からの需要も見られる。
  5. 富裕層の住まいの中心は郊外から新宿や六本木などの地域に確実に移っている。
  6. 若いIT系起業家の台頭が、
    高級不動産市場に影響を及ぼしている。
  7. 日本をセカンドハウス向けの場所と
    みなす海外からの需要が高まっている。
  8. 東京の高級マンションは他のグローバル都市の同等物件より手頃な価格で、富裕層にとって魅力的。
  9. 最近の資産価格の上昇は、マンションの価値が売却後も維持されているか上昇し始めていることを示している。
  10. 不動産は投資としての価値を認められつつあり、不動産市場は急速に変化している。

また、記事には、富裕層は一般的に、
プライベートバンカーの助けを借りて、

非公開物件をオフマーケットで
取引することが多い、と言及されています。

まさに、弊社にもお客様や関係者の方から、
住宅や商業ビルに限らず

「この物件を売りたい/買いたい」

と多くのお問い合わせをいただいています。

関係者と連携しながら、

活動していますので、ご興味ある方は、

いつでもお気軽にご連絡ください。

3.金融コラム/外国人投資家保有割合が増えた日本株

引き続き、日本株に注目が集まっていますが、年初から先週末までに見ると、
24%も上昇しました。

いままで投資したことのない多くの人が、
日本株、日本株と、呪文のように
言ってるので、なんだか怖くなってきました。

国内投資家に加えて、
海外からの投資も増えている状況で、
日本取引所グループの山道CEOがグループのトップとして4年ぶりにロンドン金融街へ訪問し、投資家に日本の経済と
株式市場について講演をしています。

そこで、東京証券取引所が株価を重視した経営を企業に求め、政府が女性役員の比率を30%以上に引き上げると強調しました。

「日本経済には課題があるが、日本には見た目以上の可能性がある。取引所として日本の株式市場が魅力的な場所であることを伝えていくと」と言及しています。

さて、各個別銘柄における、

外国人投資家保有比率を調べてみたところ、

22年と23年の通期決算時点で、

外国人投資家の保有比率が増えた銘柄は

459銘柄ありました。

(データが開示されているもののみ調査)

その中でも、なんと保有割合が
10%以上増えた銘柄が8社もあります。

(Blombergデータよりモノリス作成)

また、推定になりますが、

保有株を増やした投資家は、以下の通りです。

  1. レーサム –
    香港のRays Companyによる公開買い付け
  2. ジャパンディスプレイ – ICHIGO ASSET(シンガポール)
    による保有ポジションの増加
  3. ガーラ – MEGAZONE CLOUD(韓国)による保有割合の増加
  4. 三陽商会 – ウィル・フィールド・キャピタル(シンガポール)による購入
  5. サンケン電気 – Rays Companyや他の金融機関による保有の増加
  6. パレモ・ホールディングス, 住友大阪セメント – 世界の金融機関による購入
  7. NCホールディングス –

MIRI CAPITAL(米国)による保有の増加

アクティビストやヘッジファンドのような積極的な投資家やグローバル金融機関による購入が増えていますね。

日本企業の経営改善を行えば、
まだまだ株価が上昇する余地があるとのことでしょう。

ちなみに外国人投資家の
保有比率が一番上昇した
レーサム(不動産会社)は

PBRが1倍を割れていることもあり、
コーポレートガバナンスの
改善を実施しています。

具体的には

・配当金を55円から175円への増配予定(配当性向40%)

・経営陣の若返り。平均年齢61歳から52歳への引き下げ
 30代前半の取締役も2名追加予定

・譲渡制限付きの株式を経営陣に付与、また業績連動報酬も採用

新しい筆頭株主Rays Companyにも

言われているのでしょう。
物言う株主が入ることで、
企業や株価のパフォーマンスが上がるので、
そろそろ日本も受け入れていかないといけないですね。

一方で、先週は日本株の
下落リスクが高まりました。

日銀の内田真一副総裁の日本経済新聞
とのインタビューで、YCC修正は
「バランスを取って判断していきたい」と

発言したのがきっかけです。

YCCとは(イールド カーブ コントロール)
の略で、

中央銀行が、金利水準を安定させるために、
特定の国債の利回りをターゲットとして、
買い入れ操作を行い、
利回りをコントロールすることです。

2016年から、長短金利操作付き、
量的/質的金融緩和を行っており、
10年国債を金利が0%で推移するように
買い入れを行っていました。

その結果、銀行等は国債を保有してても
金利がつかないため、貸し出しを増やしたり、株式への投資を行い、
市場を活性化する流れをつくりだしました。

しかしながら、
このYCC政策を修正するとの観測が広まり、

日本株への懸念も高まっています。

その結果、
日本株へのショートポジション(空売り)が
ちらほら、

つまり下落に賭ける投資家がでてきています。

大きい銘柄としては、
とあるグローバル銀行による
伊藤忠へのショートポジションですかね。

さて、どうなるのでしょうか。

4.経営コラム/AIは諸刃の剣

チャットGPTを活用し始めて

数ヶ月が経ちますが、

この技術の一般開放により、

人々の生活がますます進化
していくと思っています。

マッキンゼーによると
生成型AIの市場規模は年間370-620兆円。

AIなくしては、会社の成長を
爆速的に加速させることができない、
と言っても過言ではない時代になりました。

私の仕事では、特に

①資料作成の要約

②多言語の翻訳

③文章の生成

④議事録の要約

などに使っています。

特に海外とのやりとりは、
断然速くなりました。

自分自身の汚い英語の文法が、
綺麗に生まれ変わるので、
重宝していますね。

また、キャッチコピーも結構センスある
アイデアを出してくれるので、
GPTと壁打ちしながら、
思考の整理や新しい発見をもらってます。

知らない人も多いのですが、
プラグイン機能も充実していて、
PDFや特定のウェブサイトの
文章を読み取らせて、
その内容に関する質問をすることができたり
、食べログのデータが連携されたり、
進化スピードがはやすぎます。

一方で、GPTはデータソースを
開示する傾向がないため、
各種調査するときはPerplexity AIを活用して
文献やレポート、
データソースを検索してます。

最近調べてみたのでずが、ChatGPTは、
人口知能というよりかは、
言語モデルであり、
推論関係を確率で表現しているため、
技術的にはそんなに難しくないようです。

この領域を勉強している人であれば、
同様のモデルを作成することができるみたいですが、今回実現した大きな要因は、
Open AIが莫大な投資ができたこと。

この業界は、お金持ちの会社=勝者となるわけです。

これは、機械学習をさせるときに、
とんでもない数と性能のコンピューターを活用することで、一気に機械学習をさせることができるからだそうです。

したがって、各社はGPU(高度な計算や、データの並列での演算処理等ができる部品) や代替となるものを大量に購入し、スーパーコンピューターを構築しています。

たとえば、人間と機械の会話を可能にするAIを開発することを目指しているInfection AIは、
22,000台のGPUからなるスーパーコンピューターを構築することを発表したり、

テスラも300,000万台のNVIDIAのA100 GPUに相当するコンピュータをつくると
宣言しているみたいです。

ソフトバンクも経産省から、
AI開発のための補助金53億円の
支援をもらうとして、
税金が活用されていることから、
物議を醸しています。

この辺り、積極的に政府のピッチするのが、
孫さんらしいですね。

さて、人口知能ではなく、
言語モデルと書きましたが、

GPT3は1750億のパラーメータを持ち、
GPT4は約100兆個のパラメータを
持つかもしれないと言われています。

人間の脳は800〜1,000億個の
ニューロン(神経細胞)、
約100兆個のシナプス
(ニューロン同士の接合部)が
あると言われているので、
人間の脳に匹敵するみたいです。

数年以内には、

「今、株買った方がいい!?」

「為替はどうなる!?」

みたいな質問に対して、
過去のデータに基づいた、

論理的な回答をしてくれる時代になりますね。

ただ、
先週アメリカの規制当局の連邦取引委員会が、

ChatGPTが嘘の情報を生成する
リスクについて、

どのように対応するのか調査に
入ったことなどもあります。

お時間ある人は、NETFLIXで、
「アンノウン 殺人ロボットはどこに向かうのか」

をみていただきたいのですが、

すでに各国政府や企業はAIを活用して
自立型ロボットを開発しています。

AIは諸刃の剣です。

ロボットで、

人間が入れない領域で操作をさせたり、

支援物資を届けたり、

戦争では兵士が現場にいくことなく、
ロボットを操作

することで任務が成し遂げられ

精神的なダメージを回避することができます。

一方で、ロボットが自立するようになれば、

兵器をもつようになれば
(実際にすでになっています)間違いなく
世界各国で事件が生じます。

AIロボットの民主化がおこります。

これを、デュアルユース問題といいますが、

個人的には、この進化をとめることができない

と思っています。

今週も宜しくお願いします。

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