メルマガ: 137th 「新ウェブサイトリニューアル公開/新規事業でSGへ/データセンターREITのパフォーマンス」
【目次】
1.今週の一言/海から空へ
2. モノリスの活動日記/ウェブサイトリニューアル
3. 金融マーケット/データセンターREITのパフォーマンス
1. 今週の一言/ 海から空へ
こんにちは。門垣です。
今週もたくさんの出会いがあり、新規運用のお客様、既存のコンサルティングの支援先、複数の新規プロジェクト、海外企業の日本インバウンド支援など
新しい気づきや学びが多くあった一週間でした。
週末は、久々にデジタルデトックスをするために、
友人達と海へ。サーフィンは2回目で、
波にはまったくのれませんでしたが、なぜだか肩こりがなくなり、すっきり。

その後は、薪のサウナ×焼肉を展開するお店へ。
山奥に構えるお店だったため、外気浴が素晴らしく、
リフレッシュできて、かなりととのいましたね。
サウナ→焼肉の導線は流行ると思います。

さて、これを書いている日曜日はシンガポールに来ています。
来年からスタート予定の新規事業に向けて、
1週間ほど滞在し、アジアの富裕層やファミリーオフィスと打ち合わせをしてきます。
2.モノリスの活動日記/ウェブサイトリニューアル
ウェブサイトをリニューアル公開しました。
創業当時は運用助言?ってなに、
ファミリーオフィスって聞いたことがあるけど、
実際何をする会社なの?等
たくさんのご質問を頂いていましたが、
少しずつ形になり、言語化できるようになりました。
まだまだ言葉や想いだけが先行している部分もあります。
実力も伴っていない分野もあります。
しかしながら、この2年間で各分野において、
皆様のおかげで、多くのプロジェクトを実行してきました。
今後も、創造と破壊を繰り返し、進化し続けていきたいと思います。
ウェブサイトも随時バージョンアップしていきます。
3. 金融マーケット/データセンターREIT
NTTデータ 、データセンターのREIT参入 1,000億円規模
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG2271I0S4A520C2000000
今回は、急速に注目を集めているデータセンターREITとそのパフォーマンスについて。
データセンターREITは、データセンター施設を所有・運営し、その収益を投資家に分配する投資信託。日経によると、日本初のデータセンター専門のREITが、NTTによって2026年3月期に最大約1000億円の資産で運用を開始する予定。公募または私募形式で資金を調達し、上場も視野に入れている。
データセンターは、大規模なインフラおよびハードウェアを必要とする施設。モバイル機器に無線信号を送受信するための通信塔と同様に、データの保存および処理を行うために必要不可欠な存在だ。
データセンターおよび通信塔への投資は、グロース指向のテクノロジー投資とインカム指向の不動産投資を兼ね備えている点が魅力。モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、およびビデオゲームやeスポーツなど、データの保存と処理を必要とするテクノロジーの発展が続く限り、データセンターや通信塔の需要は高まる。
また、課税所得の少なくとも90%以上を配当として株主に分配することで、投資家に安定した収益を提供する。日本の低金利や経済成長の停滞が続く現状では、データセンターへの投資はポートフォリオの魅力的な選択肢となる。
そこで、本日は米国のデータセンターREITのパフォーマンスを調べてみた。
年初来のパフォーマンス推移
白: デジタルリアリティトラスト(DLR US Equity)
ピンク:エクイニクス(EQIX US Equity)
オレンジ:S&P500不動産指数
青:東証REIT指数

(出所:Blomberg)
最もパフォーマンスが良いのはデジタルリアリティトラストだ。
デジタルリアリティは、世界最大級のデータセンター運営企業の一つ。企業に対してネットワーク機器やストレージ機器を保管するスペースを貸し出すだけでなく、他のデータセンター運営企業に対してデータセンターのシェル全体をリースすることも行っている。
オーガニック成長を補完するために数十億ドルをデータセンターの購入に費やしており、これらの成長要因により、2005年以降、コアファンドの運用利益(FFO)を年平均11%の複利成長率で拡大させた。12カ月配当利回りは3.21%。
直近5年間では、S&P500指数よりはアンダーパフォームしているが、それでもトータルリターンは55%であり、年率9.25%の運用成績だ。
オレンジ:S&P 500指数
白:デジタルリアリティトラスト

(出所:Bloomberg)
次に、もう一つの代表的なデータセンターREIT指数を調べてみる。
エクイニクスは先ほどの4つの指標の中では、パフォーマンスが最も悪いが、それでも非常に注目を集めているREITだ。
エクイニクスは世界最大級のデジタルインフラ企業の一つ。10,000以上の顧客と452,000の総接続をシステム上に持つ。
2023年第1四半期時点で、このデータセンターREITは80四半期以上にわたって収益を増加させており、これはS&P 500において最長の記録だと同社は主張している。安定した成長を支える要因の一つは、高いリカーリング収益ビジネスモデル。その上、REITは地盤からの開発や買収を通じて着実に事業を拡大する能力を持っており、これにより株主価値を大きく創出している。12カ月配当利回りは約2.14%だ。
データセンターREITの企業は、電力コストが低い地域に位置し、人口密集地に近接していることが重要。また、複数のインターネットサービスプロバイダー(ISP)にアクセスできることも魅力。これらの条件を満たすデータセンターは、テナントにとって高い価値を持つ。
日本では、NTTデータ以外にも、
関西電力が京都に大容量の電子データを保存するハイパースケールデータセンターの建設、今後10年間で1兆円規模の投資を計画している。
またソフトバンクとシャープは、大阪府堺市のシャープ工場を活用した、大規模なAIデータセンターの構築を行い25年稼働に向けて準備するなど、とてもホットなテーマとなっている。
今後もデータセンターやREITのパフォーマンスは注目されることから、弊社でもその動向を追っていきたい。
今週もよろしくお願いします。