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メルマガ: 130th 「週間モノリス/世界一稼げる職業ヘッジファンドの素顔と生態系/インバウンド支援不動産」

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【目次】

1.今週の一言/ワイン 熟成の価値

2. モノリスの活動日記/インバウンド支援

3. 金融マーケット/世界一稼げる職業 ヘッジファンドの王者 コーエンの予測


1. 今週の一言/ワイン

こんにちは。門垣です。

最近は、お客様のワインプロジェクトの支援をさせていただいてから、毎週どこかでワインを飲み、勉強するようになりました。

コレクションをしても、座学で勉強しても、業界に携わってもまずは安いものから高いものまで、【とりあえず飲むこと】が一番の勉強になります。間違いないです。 

ビジネス面では、どのようなビジネスをするかによりますが、やはり仕入れ先の確保が鍵。

生産者オーナーやネゴシアン(一次ネットワーク)、コレクターから、希少性が高く、割安で直接購入するのがベスト。

わかりやすくいうと、日本の酒屋の販売価格の約50%の価格で購入できます。

もう一つは、いわずもがな販売網が鍵になります。

まだ、「美味しい」しかコメントできない素人ですが、

しっかりとビジネスに貢献したいと思います。

今週は熟成を味わいました。

2. モノリスの活動日記/インバウンド

海外富裕層とのネットワーク拡大をきっかけに、

インバウンド支援も実施していく予定です。

不動産やM&A等、色々ありますが、
やはり不動産が人気のようです。

二桁億円以上の上質な不動産案件をご紹介いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

3. 金融マーケット/ヘッジファンドの王者 コーエンの予測

世界一年収を稼げる職業は何であろうか。

もちろん「富裕層」のお金の定義を話す際は

個人や会社の資産で計測し、決して年収で測らない。

また、会社から給与としてもらうお金や、金融資産からの配当やキャピタルゲイン、収入といっても種類はたくさんある。

そこで、本日は個人が年間で稼ぐ「年収」に焦点を当ててみたいと思う。

今年なにかと世間を騒がせているアスリート大谷翔平さんの年収は約105億円。

同じアスリートとして大谷さんの年収を上回るのが、

サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドだ。

2023年の年収は約410億円と言われている。

ビジネス界はどうであろうか。

ビジネス界で最も稼ぐ経営者の一人である

イーロンマスク氏の2020年の報酬は7,300億円。しかしながら、この報酬はストックオプションも含まれているため、シンプルに比較することはできない。

米国大手企業のCEOの年収の中央値は約20億円、との調査もある。それではビジネス界の中でも突出している金融業界はどうか。

昨年のバンクオブアメリカのCEOブライアン・モイニハン氏の年収は約43億円だった。

ゴールドマンサックスCEOデービッドソロモン氏は46億円。

ものすごい金額だ。しかしながら、世界を代表する銀行のCEOよりも収入が多い職業がある。

それが、ヘッジファンドマネージャーだ。

2018年と少し古い記事であるが、下記は世界ヘッジファンドマネージャーのトップ10報酬額が記載されている。(日本語)

https://www.panrolling.com/books/wb/wallstreetranking.html

第1位のマイケル・プラット氏の報酬額は2,000億円である。

最下位でも500億円という脅威の数字だ。

ヘッジファンドは機関投資家から集めた資金を運用し、

業界相場である「2:20」トゥー トゥエンティ

つまり運用額の2%の管理料と、パフォーマンスをあげた運用益の20%を成功報酬としてもらうビジネスモデルで成り立っている。昨今、管理料が小さくなっている傾向もあるが、運用パフォーマンスの結果を出せば、会社に莫大な利益が残る。

例えば、1兆円を預かっているヘッジファンドがある。

管理料だけで年間200億円の収入が入ってくる。

さらに運用パフォーマンスが20%であった場合、2000億円×20%の400億円が成功報酬となる。

したがって、売上は600億円となる。

1兆円規模の運用の場合、多くのアシスタント、アナリスト、ポートフォリオマネージャー

を雇用し、優秀な人を惹きつけるために高額の年収を支払うが、残った分がCEOやパートナーの

報酬となる。ちなみにCIO(運用責任者)の報酬はこの売上のうちの20%になる場合が多い。

つまり、年収は120億円だ。(細かい計算は省く)

世間一般ではあまり知られてない世界であるが、

ネットフリックスでヘッジファンドマネージャーを題材とした「ビリオンズ」が放映されたことをきっかけに、一躍有名になった。

このビリオンズの主人公のモデルとなっているのが、

元SAC Capitalの創業者であり、現在ポイント72の創業者である

スティーブン・コーエン氏だ。

メジャーリーグのメッツのオーナーとしても知られている。

24年3月 コーエン氏のポイント72 新規投資家はお断り-運用資産は過去最高

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-13/SAAOO1T0G1KW00

記事にもあるように、コーエン氏はこの一年間で約5,600億円を調達し、現在の運用額は323億ドル(約6兆円)となっている。

ものすごい金額である。

先月スティーブン・コーエン氏が
CNBCの”Squawk Box”に出演した。

そこで「AIの台頭により、週4日間勤務が主流になる」と発言。

人々がより余暇について思考をめぐらせ、時間を使うことにより、旅行やレジャー銘柄に投資をすることを推奨した。

同氏のファミリーオフィスでありヘッジファンドの

ポイント72はタイガーウッズとローリーマキロイ氏が支援する新ゴルフリーグの4番目のチームを買収。

コーエン氏はメジャーリーグメッツのオーナーであるが、ゴルフへの参入は初めてである。

ちなみに、ビリオンズに描かれている主人公とは少し異なり、

コーエン氏はブローカー(証券会社)と一切話をしないし会わないようだ。(つまり、証券会社から情報をもらったりしない)

その代わり、リサーチレポートや公開情報をかなり丁寧に読み込んでいる。

そして、社内のファンドマネージャーとは、四六時中話をしていてアイデアを聞きまわる。

そのうえで会社員に対してよくメールを送るようで、

今考えているベストロングとベストショートを2銘柄ずつ提出せよ

そのポジションの理由やシナリオを説明せよ

そのシナリオが実現するための前提条件やカタリストを説明せよ

それが発生する時期を説明せよ

とファンドマネージャーに書かせるようだ。

スティーブがそのアイデアを採用し、儲かれば、アイデアを出した人はボーナスが加算されるという。

したがって、会社員ファンドマネージャーでも年収が10億円になったりするのだ。

最後に、米国では総額1億ドル以上の株式を保有する投資家は、13Fと呼ばれる書類で四半期ごとに保有銘柄をSEC(米国証券取引委員会)へ提出する義務があるため、ポイント72のポジションを少しだけ調べてみる。

現段階での公開情報では、約2,581銘柄を保有している。

そのうち今年になって保有を公開した銘柄は20銘柄だ。

(Bloombergよりモノリス集計)

なんと70%はバイオテクノロジーやヘルスケア企業である。

これは何かの兆候なのか。

今週もよろしくお願いします。

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