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メルマガ: 128th 「海外富裕層/元カーライル大塚氏の1,500億円ファンド/日本企業の自社株買い初の10兆円超え」

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【目次】

1.今週の一言/海外富裕層

2.モノリスの活動日記/インターン参画 先週のコンテンツ

3. 記事にコメント/元カーライル大塚氏1,500億円ファンド、シンガポール大和1兆円のために

4. 金融マーケット/日本企業の自社株買い、株主還元方針


1. 今週の一言/海外の富裕層

こんにちは。門垣です。

GWに入りました。

街は観光客が多く、人混みで、ごった返しています。

さて、先週も多くの新たな出会いがありました。

この数カ月間で、一気に海外の富裕層とのご縁が広がってきています。時間はかかると思いますが、
諸々発表できるようなステージになれば、
メルマガでも公表していきたいと思います。

しかしながら、スケールが規格外。

金融資産はもちろんのこと、

ゴルフ場を複数オーナーとして保有していたり、

ワインも数万本持っていたり、

お城を持っていたり、

馬の生産をしていたり、

そんな彼らの日本へのビジネス分野での興味は、
不動産と日本ならではの会社です。

彼らとお仕事をしながら、情報、ネットワーク、考え方等様々なことを学べるため、はやく弊社のビジネスに活かしていきたい、と思った一週間でした。

2. モノリスの活動日記/インターン 先週のコンテンツ

今月から、弊社に大学院生が長期インターンとして
参画してくれています。

プログラミングを書くことができる優秀な方なのですが、昔からの趣味は四季報を読み漁ること。

ご自身でも長年日本株投資を行っており、
運用パフォーマンスも相当良いみたいです。

また、学生ながらハードワークもお好きなようで…
優秀な方とお会いできるのは、嬉しいですね。

今後が楽しみです。

先週の配信コンテンツは以下の通り

・86号 東証ガバナンス改革とグロース市場の上場基準引き上げに関連した最近の動き

・ポッドキャスト金融ウィークリー

https://monolith-holdings.com/news

3. 記事にコメント/元カーライル大塚氏1,500億円のファンド、大和シンガポールプライベートバンク

元カーライル大塚氏の初ファンド運用へ、大手行などから1,500億円

元カーライル(米PEファンド)の大塚氏が、日本の大手上場企業へ投資を行い、企業変革を起こし、成長させるファンドを開始した。岸田政権の【資産運用立国プラン】に沿うような形で、実績がないにもかかわらず、国内金融機関から1,500億円も集めた。

いわゆる短期的に株価を上昇させる【物言う株主】ではなく、持続的な成長とマルチプル評価の増加に伴う企業価値の向上により、業績と株価を長期的に向上させるファンドである。将来的には、海外の金融機関や富裕層からも資金を集めるようだ。

世界中から日本株ファンドへの注目が集まっている中、業界に長年君臨し続けるベテラン勢が、
これまでに培ったネットワークやノウハウを駆使して、新しいチャレンジをすることは素晴らしい。

また海外富裕層にも訴求することで、今後ますます日本への投資が盛んになることが予想できる。

日本人の資産を取り戻す…大和証券が【預かり資産1兆円のため】シンガポールに派遣した営業マンのやばい働き方

シンガポール居住の日本人富裕層を顧客にしている大和証券富裕層チームの記事。どろくさい、古典的な営業で、V字回復を成し遂げたストーリーが描かれている。

そもそも多くの日本人がシンガポールに移住している背景として、税制優遇の要因が大きい。

シンガポールドル20M、日本円にして約23億円以上保有している場合、移住して、要件を満たすと、ファンド優遇税制を受けることができる。

例えば、一般的に運用をする場合は金融の免許が必要になるが、これが免除されるとともに、投資資産を有するファンドに生じる利子、配当、売却益等が免除扱いになる。つまり税金を納めることなく、複利で運用し続けれることができるようになる。

4. 金融マーケット/日本企業の自社株買い、株主還元方針

今週は、弊社の運用助言のお客様を対象に、
弊社運用チームが執筆した

「5月の決算発表で配当方針とそれによる株価変動の見込まれる銘柄」のレポートを配信する。

(上記:レポート一部抜粋)

今回のメルマガでは、日本企業の自社株買いが初の10兆円超えになったことをきっかけに、23/4 ~24/3までに自社株買いを発表した企業一覧を調べてみた。

自社株買い発表企業一覧(金額順)

(Bloombergデータよりモノリス作成)

まず、全体の概要であるが、自社株買いを発表した企業数は923社あった。(重複を除く)

三菱商事

その中でも、2月6日にモンスター級の自社株買いを発表した時価総額14兆円を超える三菱商事は、5,000億円を上限とする自社株買いを発表。

総合商社業界をリードする株主還元施策に対して、市場が大きく反応し、2月は21%の上昇、3月は7.84%の上昇と株価が大きく動いた。

(出所:Bloomberg)

市場目標株価コンセンサス3,490円を超え、これを書いている4/29時点では3,529円をつけている。

取得期間が9月30日までのため、5/2や25年1Qの決算発表で、さらなる追加取得をする可能性はあまり高くはないが、それでも株主還元に対する積極的な姿勢から市場はポジティブな印象であると考える。

小糸製作所

また最近自社株買いを発表した企業で、比較的規模が大きかった会社は小糸製作所。時価総額は約6,380億円で、市場からの買い付けによる500億円の自社株買いを発表した。配当とあわせると700億円前後になると言われている。

小糸製作所は自動車照明器メーカーで、ヘッドランプやテールランプ等を製造している。また航空機器用の照明機器や油圧機器も開発。

自社株買い発表後、株価は跳ね上がり、ストップ高となったが、現在は下落。

(出所:Bloomberg)

さらに25/3期から29/3期の5年間の累計で、2,000億円以上の株主還元を実施する計画を発表していることから、株主との対話に対しても非常に積極的であることが見受けられる。

事業としては、26年度に向けて、売上高1兆円、営業利益率8%以上を目指し、海外メーカー、たとえばBYDやXpengからの引き合い等も業績に寄与しているみたいだが、日本の自動車生産台数の減少や競合との競り合いにより、比較的保守的な成長予測から、ネガティブな意見もでてきそうだ。

徐々にではあるが、日本企業が株主に対しても、
経営に対しても、より積極的になってきていることが感じられる。

今週もよろしくお願いします。

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