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メルマガ: 108th 「新メンバー参画 /上場企業、創業者兼社長と/30代取締役がいる会社の株価パフォーマンス、/ファミリーオフィスの時代の遅れ」

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【目次】
1.今週の一言/感性

2. モノリスの活動日記/新メンバー参画

3.記事にコメント/ファミリーオフィスの遅れ、ユニクロ32歳の幹部、ヒルズ族の兄貴、プライベートクレジット

4.金融コラム/TOPIX指数 対 創業者兼社長企業 対 30代取締役が在籍する会社


1. 今週の一言/感性

こんにちは。門垣です。

最近は、Z世代と言われる方々とも仕事で接する機会が
徐々に増えてきました。

自分にはない感性や知識があって、

話すとワクワクする。楽しい。

一方で、モチベーションを聞くと、

人にもよりますが、

いっぱい稼ぎたい

高級車にのりたい

豪遊したい

などの言葉はほとんどでてこない。

それよりも、

なんのために仕事をするのか

社会にどのようなインパクトが与えられるのか

など、働く意味を考えている人が多い印象を受けます。

そして、ワークライフバランスが

重要視されるこの時代に、

意外と休日や時間を忘れるかのように、

働く人も多い。めちゃ働く。

そして、世代を超えて、お互いに限界突破しながら、

困難を乗り越えて、プロジェクトの成功を喜び合う。

なんだか、高校で部活をしている時代に戻った感覚で、

大切なことを思い出させてくれるなぁーと思いにふけた

一週間でした。

2. モノリスの活動日記/新メンバー参画

今月から新しいメンバーが参画することになりました。

運用助言サービスにおける投資責任者のポジションを担います。

出雲 紀匡

世界有数のFX取引量を誇るFXCM社の日本法人にて、G8通貨のストラテジストとしてレポート執筆業務に従事。その後、シンガポールのメルコインベストメントに転職し、ヘッジファンドの日本株アナリストとして勤務。帰国後、SBIアセットマネジメント会社にて、日本株のアクティブ運用からオルタナティブ運用まで幅広い資産クラスを担当するファンドマネージャーとして勤務。直近はセントラル短資株式会社にて、日本国内の金融機関の自己運用部門を対象としたファンドの組成、販売に従事。

–出雲からのコメント–
この度モノリスに加わりました出雲と申します。これまでは機関投資家向けに限られた商品・情報・サービスを扱っていました。今後はこのような情報格差を埋めていき、皆様のパートナーとして選ばれ続けるよう邁進してまいります。よろしくお願いいたします。

※後日ウェブサイトに写真を掲載します

3.記事にコメント/ファミリーオフィスの遅れ、ユニクロ32歳の幹部、ヒルズ族の兄貴、プライベートクレジット

プライベートバンクやファミリーオフィスは進化が必要

https://citywire.com/asia/news/conference-chatter-private-banking-eam-desks-need-to-evolve/a2431473

香港で開かれた富裕層カンファレンスによると、プライベートバンク、ファミリーオフィス、資産管理会社は、デジタルの波に乗れず、時代遅れになっており、変革がなければ陳腐化するであろう、との報道。

特にファミリーオフィスや富裕層の資産の運用や管理をするアドバイザリー会社は、ファミリーオフィスというよりは、顧客の資産をプライベートバンクに紹介するただの営業会社に見え始めていると、言及されている。

記事で言われているのは、真っ先に必要なのは、レポーティングと顧客管理システム(CRM)だ。日本の証券会社でも、運用報告書に「いつ、なにを購入して、どれくらいのリターンがでているのか」基本的な情報が入っていない、あるいは入っていても、わかりにくい。これはテクノロジーというよりかは、証券会社がパフォーマンスや手数料を開示したくない、という意図があると思う。

一方で、シンガポール最大のラッフルズファミリーオフィスやCorecome Family Office はテクノロジーの導入やサービスの付加価値を向上し差別化を図っている。

記事で言及されているシンガポールのWEALTHTECH企業CANOPYを活用して顧客の資産を一元管理できるようにしている。ちなみに、弊社は日本で初めてCANOPYと共同開発を行い、
資産管理ツールを導入したアドバイザリー会社だ。

ファーストリテイリング、幹部に32歳の若手登用、チーム経営体制へ

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC291T90Z21C23A1000000

若手人材を将来の経営候補者として育成し、各地域や事業の経営幹部が連携する

「チーム経営」の体制を固める、との報道。新しく監査役に登用された田中氏は、新日本監査法人、PwCアドバイザリーを経て、ユニクロの台湾事業最高財務責任者を勤めていた。

柳井氏は、23年8月の決算説明会で、「次の時代を担う20~30代の経営者候補を発掘して育成する、サクセッションプラン(後継計画)をつくり、世界各地で実行しつつある」と強調。

ファーストリテイリングのような日本を誇る大企業が、このような方針を打ち出すことは日本のビジネス界に大きなインパクトがでるだろう。日本の監査役の平均年齢は64.8歳とあるが、日本国民の平均年齢は48.4歳だ。企業と個を比較すると、

少子高齢化により、若手への需要が高まり、今後は個人>企業の構図になる。

48歳1975年生まれの年代の出生数は約190万人だが、2000年生まれは119万だ。

最近は副業や起業の文化も醸成されているため、若手を惹き付け、育成できない企業の成長は止まるだろう。採用戦略そして一緒に働き続けれる文化を醸成することが大切。あの起業家を多く輩出するリクルートでさえ、若手の流出を防ぐ方向に転換している。

ヒルズ族の兄貴がビリオネア、二代目葛藤と戦うUSNNTの宇野社長

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-27/RYN8I4T0AFB401

USEN-NEXT HOLDINGSの宇野社長(60)の個人資産が10億ドル(1460億円)に達したとの、報道。
USENは、宇野氏の父親が創業した会社だが、その父親が言った「ワシより働くもんがおったらそいつが社長や」という言葉が鳴り響き続け、自身で起業した会社
「インテリジェンス(現パーソル)」の合言葉の一つがハードワークだったみたいだ。
文字通り、24時間仕事のことを考え、どうしたらうまくいくのか、新しい事業はないか、ずっとそんなことを考え、人生で3回も会社を上場させている。

JP モルガンから独立、プライベートクレジットブームで億万長者に

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-01/S4YMZ9T0AFB401

元ゴールマンサックス→JP Morgan→独立を果たしたHPSインベストメント・パートナーズの創業者が大金持ちになり、さらにIPO申請をしている、との報道。

一般的には銀行が企業に融資をする。しかしながら、リスクの高い企業には銀行はなかなかお金を貸し出さない。HPSインベストメント・パートナーズが行う

「プライベートクレジット」とはその隙間に注目し、比較的リスクの高い企業に、ファンドとして資金を貸し付けることを行ってきた。その資金額はなんと1,000億ドル。(約14兆円) これらのお金は、保険会社、年金基金、資産家等のプロ投資家から集めている。もちろん貸付先が破綻するとよくないため、融資をする際には、過去の詳細な財務状況、企業分析、同業他社の状況等、あらゆる点を考慮してから融資の意思決定を決める。

日本でも、機関投資家や個人富裕層が海外のプライベートクレジットファンドに投資をすることはあるが、日本企業を対象にした同様のファンドや貸し付けサービスはまだまだ少ない。これからあらゆる企業が参入しそうだ。

4.金融コラム/TOPIX指数 対 創業者兼社長企業 対 30代取締役が在籍する会社

先ほどのコラムで、
若手人材の登用や連続起業家の宇野氏

についてコメントをしました。

若手人材が重役にいる会社や創業者が社長をやっている会社の株価は

一般的な市場と比較して、パフォーマンスが良いのでしょうか。

そこで、今回は以下の3つを対象に分析してみました。

時価総額平均加重で指数を作成し計算。株価の値動きのみが対象

①TOPIX指数(2157社) ピンク

②創業者が社長を継続している会社(187社) 白色

③取締役に30~39歳の人がいる会社(178社) 青色

(Bloombergデータよりモノリス作成)

結果

・コロナが始まった2020年の上半期は、全ての指数が下落したが、創業者社長指数は翌年の同時期には一番早く回復

・30代会社指数も同様に上昇、そこから今年の11月まで一番良いパフォーマンス

・TPOIX(日本株市場)はコロナ以降、緩やかに上昇。直近では一番良いパフォーマンスへ

やはり、創業者がいる会社は、
素早い意思決定が行われるため、

世の中の経済が悪化したときに、立て直すスピードが

圧倒的に速いのでしょうか。

創業者指数で、時価総額トップ20の会社を並べてみました。

名だたる経営者の皆さんです。

平均年齢は63.4歳です。

(Bloombergデータよりモノリス集計)

最年長は、伊藤園の本庄氏で84歳。

最年少はM&A総研ホールディングスの佐上氏で32歳です。

また、サイバーの藤田さんがまだ50歳っていうのはびっくりでした。24歳で起業したみたいなので、もう25年も経営しているのですね。流石の貫禄です。

これから事業承継が進み、
代替わりもするので、また新たな創業者兼社長の会社がでてくるのでしょうか。

今後が楽しみです。

今週もよろしくお願いします

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