メルマガ 113th 「感性を磨け 日本株急上昇 /暗号通貨時代へ/イーロンマスクの構想」
【目次】
1.今週の一言/遠い世界へいける、感性の大切さ
2. モノリスの活動日記/アンケート
3.さくっと先週のマーケット/日本株急上昇
4.記事にコメント/イーロンマスクが金融へ/中国マネー
5.金融コラム/ビットコイン
1. 今週の一言/遠い世界へいける、感性の大切さ
こんにちは。門垣です。
久々に、前職の後輩とご飯へ。
大学で美術史を学び、
大学院はアメリカで映画について勉強したけど、
就職は金融関係という、異色の経歴の持ち主。
今は、自分の夢を追い求め
映画監督として独立していました。
どういうきっかけで映画や撮ることが
好きになったのと聞くと、
「田舎にいても、別の遠い世界へいくことができるから」との回答。
一緒に働いていた時から、普通の人とは感性が違うと思っていましたが、
人の感情や行間を読むことが得意で
すごく魅力的でした。
サイバーエージェントの藤田さんも、経営者をするなら本、舞台、映画をたくさんみて、感性を磨けといっていますが、
喜び、悲しみ、人の心理を理解でき、
共感ができるからなのかなぁ
と感じました。
金融の数字ばかり追い求める世界だけに浸かっては、
人として大きく成長できないなぁと強く思った一週間でした。
新作映画も準備中なので、ぜひ応援していただけると嬉しいです。(スポンサーも募集しています)
——————————————————
後藤 美波 | 監督・脚本
静岡県浜松市生まれ。
東京大学で美術史学・アートマネジメントを専攻した後、アメリカに渡る。 ニューヨークのコロンビア大学大学院 フィルムスクールで映画制作・脚本開発を学び、修了後、帰国。
現在東京、京都、静岡をベースに活動している。 短編映画脚本「ブレイカーズ」でショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017においてavex Digitalアワード を受賞し、監督を務め濱田龍臣主演で映画化。
東映京都撮影所で監督した短編映画「蜘蛛」(2020年)はホリーショーツフィルムフェスティバルや札幌国際短編映画祭などで上映された。
2022年末、株式会社コバルトピクチャーズを設立。同社初作品として、主演・山口まゆ、監督・松林麗の長編映画「ブルーイマジン」(ロッテルダム国際映画祭にてワールドプレミア、2024年3月より日本公開予定)の脚本執筆・ プロデュースを手がける。
現在、日韓国際共同制作となる初監督長編作品を準備中。

2. モノリスの活動日記/アンケート
今週、オンラインアンケートを配信させて頂きます。
運用助言のお客様を対象に、
弊社のサービスを改善して、みなさまにより良い、
価値あるサービスをお届けするためです。
1~2分だけお時間を頂くことになりますが、
ご協力をいただけますと大変ありがたいです。
よろしくお願いいたします。
3. さくっと先週のマーケット/日本株急上昇
先週は、日本株が34年ぶりに高値を付け、世界各国から脚光を浴びました。日銀の出口戦略(これまでに買っていた日本株を売却) を下支える新NISA制度を通じた個人投資家の購入、またチャイナマネーによる投資が、日本株上昇を促進。一方で、米国の短期2年金利と長期10年金利の差が拡大。通常は、リスクの高い長期金利の方が高いが、逆転、つまり2年金利の方が高く、10年金利の方が低い状況となっている。歴史を振り返ると、この差がピークをつけた12-18か月後には世界の石油需要が急激に減少、景気が減速することが明らかになっている。

(出所:Bloombergよりモノリス集計)
4. 記事にコメント/ イーロンマスク個人間送金/日本株ETFにチャイナマネー
Xが個人間送金 万能アプリ化へ金融強化、24年前半に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN09D5W0Z00C24A1000000
イーロンマスク氏が経営するXが、米東部10以上の州で送金事業に必要な免許を取得し、イスラエルのネット証券会社イートロとも連携しながら、個人送金を可能にするフィンテック分野に力をいれる、との報道。
マスク氏は、学生時代に、スコシアバンクでアルバイトをしていた。その時の調査内容は、南アメリカの債務についてだ。その期間に銀行ビジネスモデルや法を学んだ。1999年には、銀行業務、デジタル決済、クレジットカード、投資、融資、金融系のニーズを満たすワンストップソリューションを提供する構想を持つ「Xドットコム」を設立している。この構想を20年越しに実現させてきているのだろう。1994年にビルゲイツが、「銀行機能は必要だが、今ある銀行は必要なくなる」といったことがまさに体現されている。
日本でも全銀システムがAPI開放することを決定しているため、資金移動業者が参入し、個人間で、銀行口座を超えて、より資金移動がしやすくなっていくだろう。おそらくPayPayやメルカリがXのように参入してくると予想。
日本株ETFに殺到、中国人投資家、本土株の損失にうんざり
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-10/S71JEQDWRGG000
昨年、中国のCSI300指数のパフォーマンスが11%下落。自国の株式市場にうんざりした投資家は、中国市場に上場している日本株ETFに積極的な投資をしている、との報道。特にAMC野村ETFは、中国の日本株ファンド5本の中で最も大きく、
10日の売買代金は約75億円もあった。先週の日本のTOPIX(東証株価指数)の上昇率は4.21%だが、AMC野村ETFの上昇率はなんと12%だ。その差は3倍である。
一方で、日本市場にアクセスしている外国人投資家の売買動向だが、昨年末に売却しているが、今年は特に目立った動きはない。世界的に日本株はまだ割安とされているが、今年は1989年につけた過去最高値の3万8915円を突破することができるのであろうか。
外国人投資家売買動向

(出所:Bloomberg)
5.金融コラム/ビットコイン現物ETF承認へ
ついにビットコイン現物のETFの上場が承認。
ビットコイン投資に弾み、米SECが現物ETF承認
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-10/S72EHET0AFB400
今後、11本のETFが市場に解き放たれます。
11銘柄

(出所:Bloomberg)
現時点で、世界で一番大きいビットコインETFは、
2013年に私募ファンドとして組成されたGrayScale ETFです。
約3.9兆円の残高、信託報酬は1.5%です。
つまり、すでに約580億円の収益が、ファンドの運営会社や関連会社に入っていることになります。
一方で、これは米国での承認であり、日本においては暗号資産は投資信託に組み入れ可能な特定資産ではないため(投信法により)、まだ国内ETFは組成できない状況となっています。
また、米国でETFが上場しても、
日本の証券会社が注文を執行するためには、
金融庁に届け出を提出する必要がありますが、前述の暗号資産は特定資産とみなされていないため、ハードルが高いと言われています。
日本居住者が購入できるようになるには、もう少し時間がかかりそうですね。
しかしながら、暗号通貨業界としては、
歴史的な第一歩を踏み出しました。
今後の動向に注目です。
今週もよろしくお願いします。