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【目次】
1.今週の一言/初ボクシング観戦
2.モノリスの活動日記/Chat GPT VS モノリス
3. 金融コラム/【米国銀行決算発表】デジタル革新が注目される2023年第1四半期
4. 経営コラム/最先端AIアプリ、4選
1. 今週の一言/ボクシング観戦
こんにちは。門垣です。
週末は初めてボクシングの試合を観戦。
サイバーエージェントが手掛けるABEMAボクシングチャンネルが、日本ボクシングコミッションとともに日本初のビデオ判定を導入した試合でした。
テレビで見るよりも、臨場感があり、選手の表情や、予想以上に汗が飛んでいたり、Chage & AskaのAskaの単独ライブがあるなど、エンターテイメントを追究し、とてもワクワクした時間でした。
Abemaは今回の試合を無料で放送していたこともあり(Abemaは赤字を垂れ流し続けていることで有名)、それでもコンテンツに力を入れる藤田さんはすごいなと勉強になりました。


スポーツっていいですね。
2. モノリスの活動日記/Chat GPT VS モノリスチャット
Chat GPTが本当に流行っていますね。私も本格的に活用し始めましたが、生産性が1.5~2倍上がっている気がします。
ChatGPTは、「質問への回答、文章の要約、翻訳、コンテンツの生成など、さまざまなタスクをこなすことができます。人間との自然な対話を行い、ユーザーの要求に応じて情報を提供したり、問題解決の手助けをすることが可能なアプリです」
さて、今日は、Chat GPTに「米国株式への投資を考えています。米国の株式市場の見通しを教えて」と聞いてみました。

一般論であったため、もう少し具体的に聞いてみました。

Chat GPTは、文章の要約、質疑応答、翻訳、コンテンツ作成には長けていますが、
専門的な内容には、ちょうどいいバランスを保ちながら回答し、最後は専門家に聞いてくださいと言っていますね。モノリスの仕事がなくならずに、一安心です。笑
一方で、このような専門内容を「Chat GPTに回答させるかどうか」がポイントであり、Yesの場合、Chat GPTに良質な経済・金融データを持たせれば、本格的な回答が返ってくる可能性があります。
いま、BloombergがChat GPT ならぬ、Bloomberg GPTを開発しているので、そこまで遠い世界じゃないでしょう。おそらく今年中にはサービスを提供しそうです。
モノリスの競合はBloombergにもなり得る可能性がありますが、金融などは専門的な知識や教養がいるため一般の人には理解が難しいと思っています。だからこそ、Bloombergと共存し、使い倒して、お客様に透明で、正確な、新鮮な情報と知恵をお届けしながら、意思決定のサポートをしていきます。
どれだけAIが進化しても、人間らしさやコミュニケーション、職種でいうと営業等のフロント職は消えませんからね。
3. 金融コラム/【米国銀行決算発表】デジタル革新が注目される2023年第1四半期
米国の大手商業銀行が2023年第1四半期の決算を発表しました。純利益は前年同期比で36%増益となり、好調な結果が出ています。しかし、将来の収益環境に懸念があり、大手銀行はリスク対策を強化しています。今回は、決算発表のポイントと今後の展望についてまとめます。
【ポイント】
収益
米国大手銀行は、純利益が前年同期比で36%増益となりました。これは、貸出金利の上昇によるものです。下記は、JPモルガン、ウェルズファーゴ、シティの金利収入のチャートです。

ちなみに、JPモルガンの富裕層向け部門は、前年比11%増の48億ドルの収益。やっぱり、他の銀行からお金が流れていますね。
将来の懸念
大手銀行は将来の収益環境に懸念を持ち、与信費用を3.8倍に増やしています。これにより、企業業績の悪化が進むと景気が下押しされるリスクがあります。
また、多くの預金者の方が、ETFやMMFのような 資産で代替していくため、預金流出を防ぐために、
利息を上げる必要があることから、今後は利益が減少していく可能性もあります。銀行別支払利息額の 増加チャート
(出所:Bloomberg)
同時に、リスクの高い業種に対する融資を徐々に引き締めています。特に商業用不動産向け融資が懸念材料となっており、融資が焦げ付くリスクが指摘されています。
成長戦略
一方で、デジタル革新やESG投資の取り組みが注目されており、今後の成長戦略が焦点となります。
JPモルガンのCEOジェイミーダイモン氏は、株主への手紙の中で、人工知能についても述べています。
内容は、「AIを介した、人間中心のコラボレーションツールやプロセスによって、従業員を強化、支援したいとのこと」、英文では、AI via human-centered collaboration tools and processesと言っています。
このhuman-centered collaborationというキーワードは良いですね。AIはフル活用するけど、結局は人間の輪の中で活用すること。
私の前職のBloombergでは、自然言語処理技術を活用して、証券会社と機関投資家がチャットでやりとりをする際に、投資家からオーダー情報がチャットに流れると、自動で証券会社のシステムにそのデータが移動し、その時の市場の変化や在庫状況を確認しながら、ベストな価格を自動でチャットで提供するソリューションを提供していました。
営業担当者は、システムからきた条件を確認して、承認ボタンを【ぽちっ】と押すだけです。
最後にこちらは、Citiの今後の戦略です。

まとめると、
・社内では、複雑に絡み合ったシステム、よくシステムのフラグメンテーションとかいいますが、これを解消するみたいです。つまり、昔のシステムを廃止して、刷新する
・ネット銀行の強化:音声技術を活用して、リアルタイムで送金や入金をできるように
・富裕層向けビジネスでは、口座開設等のビジネスをデジタル化していく
です。本当に全てが進化していますね。新時代を追いかけていかないと、取り残されてしまいます。
4. 経営コラム/最先端AIアプリ、4選
「AIの台頭により、今後は、間接部門の仕事のみならず、クリエイティブ、エンジニアの職種も減少し、新たな職種が生まれるでしょう。」

自分の写真に、現代アートのような、光を入れて、AIで作成してみました。
まだまだセンスないですね。笑
さて、今日は最近のAIアプリ4選をご紹介します。
DeepArt.io
URL: https://creativitywith.ai/deepartio
DeepArt.ioは、AI技術を用いて写真や画像を有名な画家のスタイルで再現するウェブアプリケーションです。ユーザーは、アップロードした写真や画像を選択し、好みの画家のスタイルを適用することができます。ディープラーニング技術を活用して、独自のアート作品を生成します。
URL: https://www.aiva.ai/
Aivaは、AI技術を活用してオリジナルの音楽を生成するアプリケーションです。ユーザーは、ジャンルやテンポ、楽器などの要素を選択し、AIによる音楽制作を依頼できます。映画やゲーム、広告など、さまざまな用途に適した音楽を生成することができます。
FaceApp
FaceAppは、AI技術を活用して顔写真を加工するアプリケーションです。年齢や性別、髪型などの特徴を変更することができます。また、笑顔やセレブ風の加工も可能です。
DALL-E
URL: https://openai.com/dall-e/
DALL-Eは、OpenAIが開発した画像生成AIアプリケーションです。自然言語処理技術と画像生成技術を組み合わせて、テキストの説明に基づいた画像を生成します。例えば、「二つの頭を持つハリネズミ」や「未来の東京の風景」などのテキストを入力すると、それに対応するオリジナルの画像が生成されます。これにより、イラストやデザインの創作が容易になります。
今週もよろしくお願いいたします。