メルマガ: 64th 「経営の未来と資産格差:日本人と中国人の行方」
【目次】
1.今週の一言/経営合宿
2.モノリスの活動日記/新メンバー参画
キャプティブのエンペラー
3 .富裕層の公然の秘密/ もう手遅れ、資産を増やせない日本人 膨らむ中国人
4. 経営コラム/ 不老不死 as a Service
1. 今週の一言/経営合宿
こんにちは。門垣です。
週末は、お付き合いをさせて頂いている会社の経営合宿に参加しました。
土日に行うことで、日々の業務に一切ふれずに、集中して、経営方針や施策を議論することができました。
思考も整理されて、関係も深まり、スッキリ。
海外では、PCやスマホをもたずに、自然な場所で話し合うデジタルデトックス合宿もあるみたいですね。
あらためて人の輪っていいなぁと感じた一週間でした。
2. モノリスの活動日記/新メンバー参画 キャプティブのエンペラー
モノリスに新しいメンバーがパートナーとして参画しました
損害保険領域を強みに、【キャプティブ】の設立から運営をできる日本ではとても稀有な存在です。
「キャプティブやワランティ」という言葉を聞いたことがない人が多くいると思いますが、
経営者であれば必ず抑えなければならない、
掛け捨て保険から脱却し、日本人のもったいない精神をくすぐる、世界で主流な損害保険のソリューションです。
また、ポッドキャストでも詳細を配信していきます。
キャプティブ責任者
渡邊 武(Watanabe Takeshi)
国内大手損害保険会社営業推進部門にてメガバンクを始めとする全国の金融機関の保険窓口販売の企画推進業務に従事。同社退職後、住宅産業のマーケットに特化した保険代理店の代表取締役に就任。その後、欧州系大手保険ブローカー及びコンサルティング会社において、保険の枠組みにとどまらないキャプティブ、ワランティ、少額短期保険などの設立・運営を数多く支援した実績を持つ。ビジネスパートナーとしてモノリスに参画。

3.富裕層の公然の秘密/ もう手遅れ、資産を増やせない日本人 膨らむ中国人
シンガポールに移住をして、資産を増やしたい日本人富裕層は、もう手遅れかもしれません。
シンガポールは、治安が良いだけではなく、金融立国として、規制緩和を行い、世界の富裕層の富を集めていました。
21年までは、約700のファミリーオフィス(富裕層一族の資産管理を行う会社) がありましたが、コロナ以降、政府から資産を守りたい多くの中国人富裕層が、シンガポールに移動して、ファミリーオフィスを設立し、その数は倍以上。
その結果、シンガポール政府は、資本要件と人員配置要件を厳格化させました。
運用資産を2年以内に、2,000万シンガポール(20億円) に増やすと約束しなければならなかったり、運用資産の10%、または1,000万シンガポールドルを株式やスタートアップなどシンガポール国内に投資することが義務付けられたみたいです。
さらに
・2名以上の雇用(大手は3名)
・20万シンガポールドル(約2,000万円)の事業支出
など、他にもファミリーオフィスをするためのコストが多くかかります。
それなのに、なぜ富裕層はシンガポールに行きたがるのでしょうか。
そこには
・キャピタルゲイン税や相続税がない
・法人税が17%のみ
・VISAの発行
・変動資本会社ルールの導入(様々な種類のファンドを組成でき、ファンドを上場させること、個人投資家がファンドをもてること、資産と負債の分別管理等、様々なメリットを享受できる)
など、数多くのメリットがあり、シンプルにいうと税制優遇されるだけでなく、
運用パフォーマンスを向上させるための制度がかなりある、ということです。
それに、運用に関しても、シンガポールや海外は、日本と違って、ロンバード・ローンもありますからね。このローンに関しては、
【第25号 週刊モノリス 富める者はさらに富む-海外富裕層の仕組み- 】に執筆していますが、お金持ちが、さらにお金持ちになるための魔法の仕組みです。
このような背景から、中国人の方がプライベートバンク口座開設のために、列をなしているため、口座開設できるまでの時間がかなりかかっているのです。
そこに、日本人が直接交渉をしても、
最短でも6ヶ月はかかるでしょう。
そう考えると、モノリスに依頼すれば、日本に居住をしながらも、2倍速でシンガポールにあるプライベートバンクの口座開設ができるため、自分達でいうのもなんですが、かなり良いサービスを提供していると思います。
参考
シンガポールで専門人材争奪、富裕中国人資産管理会社に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB130Y50T11C22A2000000/
4. 経営コラム/ 不老不死 as a Service
アメリカのビジネス分析会社 CB Insights によると、
今年の注目テクノロジーサービスは11個あるみたいですが、
その中でも特に投資家からニーズが高まっているのが、Immortality as a service
つまり、長寿(若返り)になるためのテクノロジーです。
-細胞プロセスの改良
-身体の一部の再生
-創薬
-アンチエイジングサプリメント
等です。
特に脚光を浴びているベンチャー企業【Altos Labs】は、「細胞若返りプログラミング」と呼ばれる技術を活用して、細胞のプロセスをハッキングし、老化を進行させるあらゆるメカニズムを中断させるようです。
その結果、細胞をより若々しい状態に戻し、健康を維持できるとのことです。
この会社、アマゾン創業者のジェフ・べゾスも出資しています。
さらに、Google もヘルスケアサービスに力を入れていて、下の図にあるように、様々な分野の企業に出資、買収し、ビジネスを拡大させています。

新しいサービスや商品もいいですが、やはり人間は、生命に関ることに一番興味があるかもしれませんね。
今週もよろしくお願いいたします。