メルマガ: 151th 「雨の試合/シンガポールよりも香港が優勢か 富裕層の拠点」
【目次】
1. 今週の一言/雨の中の試合
2.モノリスの活動日記/レポート
3. 富裕層の公然の秘密/再び香港マーケット
1. 今週の一言/雨の中の試合
こんにちは。門垣です。
週末はお客様のプロジェクトの一環で、
ゴルフコンペに参加。久々に雨の中でプレーしました。
悲惨な結果となりましたが、
共通のテーマを通じて、異業種の人達がカジュアルな場で集まるコミュニティは新たな発見やネットワークの形成にもつながることを再認識しました。
コンペ終了後は、大間のマグロなどのお寿司、創作料理、ブルゴーニュのワインに囲まれて談笑。
モノリスのお客様同士のコミュニティ会も開催したいなぁ、と感じた一週間でした。


2.モノリスの活動日記/レポート
先週は、下記のレポートを配信しました。
123号 マンスリーレポート 2024年10月
https://monolith-holdings.com/portal/httpportal-monthly-report-october-2024/

【海外事業】
また、先月から中国語と英語が堪能なインターン生が参画しています。
海外超富裕層のインバウンド支援事業を強化していきます。
3. 富裕層の公然の秘密/再び香港マーケット
最近、欧州や米国の富裕層が再び香港に注目しています。
アジアの金融のハブといえば、香港かシンガポールですが、シンガポールでのマネーロンダリング規制の強化により、シンガポールにファミリーオフィス設立を検討していた富裕層が香港を選択するようになっています。
今年6月には、日本の収納代行業を自称した会社【リバトン】が、約700億円の犯罪収益をマネーロンダリングしたとして、法人幹部が逮捕されています。シンガポールにも複数の法人を持っていたことで、さらに当局が厳しい対応をとることになるでしょう。
マネロン事件1300口座の凍結依頼 大阪府警 130機関に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF048860U4A600C2000000

一方で、香港は税制面だけではなく、中国市場へのゲートウェイとしての役割が大きいこともあり、市場が再び活気づいています。その地理的・経済的な位置から、今後も富裕層の集まる中心地であり続けると思います。
目新しいニュースとしては、ヨーロッパの老舗ラグジュアリー一族、120年以上の歴史を持つダンヒル家が香港にファミリーオフィスを設立したというニュースです。ダンヒルはリシュモングループに所属していますが、一族の資産はDunhill Venturesにも蓄えています。創業者であるアルフレッド・ダンヒルの子孫、ピアーズ・ダンヒル氏が運営しています。

(ウェブサイトより抜粋)
彼らは、一族の運用だけではなく、ファンドの運営もおこない、またグローバルコミュニティを構築して、アメリカや欧米から新たな企業や人材を香港に招き入れ、社会的・環境的な目標を達成するためのインパクト投資を推進するようです。
利益を追求しながらも、社会的な貢献を目指すこの投資スタイルは、他の超富裕層も行っており、今後さらに注目を集めると考えています。
特にグローバルでクロスボーダーでの取引を増やし、相互利益を生み出すことが、彼らの大きな目的のようです。
さらに興味深いのは、香港を拠点にしている香港やアジアのファンドやファミリーオフィスが日本に注目している点です。実際、先週だけで4人の香港ベースのファミリーやファンドと東京で会食をしましたが、いずれも日本企業とのコラボレーションを視野に入れていました。
そのうちの2人は、毎月日本に出張にきているようです。
余談ですが、そのうちの一人が日本の有名なスポーツ選手兼投資家とも面談をすると言っていたのですが、翌朝私自身が中国の富裕層との打ち合わせをしている最中、とあるホテルにてそのスポーツ選手が英語で別の外国人関係者と話している姿を目撃しました。
こうしたシーンを見ると、日本の富裕層がグローバルの金融市場の中で、どのように位置づけられていくのかを考えさせられます。
テーマとして多いのは、
【外国人→日本】
・ベンチャー企業への出資
・M&A
・不動産投資
・日本の大企業からの資金調達
でしょうか。
最近感じている、世界の富裕層と日本の富裕層の圧倒的な違いは、長い時間軸で、資産とDNAを残すための活動を行っているかどうかです。
世界の富裕層は、この活動をファミリーオフィスという手段を通じて、体現しています。
世の中にどのようなインパクトを残したいのか。
一族の強みやDNAは何なのか。
守るべき伝統は何なのか。
どのように資産を承継していくのか。
このような問いに答えながら、
自己資金の運用だけではなく、時には外部からも資金調達を行いながら、
実現していくのが主流になるのでしょう。
今週も、よろしくお願いいたします。