メルマガ: 136th 「フォーチュン500 創業家の家庭事情/NVIDIA世界一の時価総額へ」
【目次】
1.今週の一言・モノリスの活動日記/フォーチュン 500
2. 金融マーケット/ NVIDIA世界一の時価総額へ
1. 今週の一言/活動日記/フォーチュン500
こんにちは。門垣です。
今週は、フォーチュン500の企業の創業家/現経営であり、とある国で一番の富裕層の息子、また同じ国でとある業界で世界で2番目の会社を経営していた一族の息子の2名と食事へ。
2人の家族の総資産を足し合わせると、高知か島根県のGDP規模くらいでしょうか。
とても大きい一家です。
ちなみにフォーブスが出した日本の経営者総資産ランキングはこんな感じです。

場所は、弊社の日本のお客様からおもてなしをいただき、あえて、銀座や表参道ではなく、横浜のうかい亭へ。

(ウェブサイトから抜粋)
古き良き和洋建築で、特にもう一人の富裕層は建築が大好きであり、写真をたくさんとっていました。
さて、その食事の中で、生い立ち、政治、経済、ビジネス、そしてプライベートライフに至るまで、幅広い話題について6時間も語り合いました。一番盛り上がったのは、AIの世界観です。
AIを活用したビジネスの成功事例はこれからのようですが、それでもSF映画のような世界観を信じ、みなさん投資し続けています。
やはりAI分野で最先端を行くのが米国であり、米国のスタートアップに投資をしながらも、自国の産業と結びつけながら、新たなビジネスを産んでいます。
この点に関しては、イーロンマスクがやはり優れているみたいで、常にみんなの想像の先を行っているようです。
別件で、ソフトバンクの人達と話す機会もありましたが、孫さんも本当に世界のAI関連企業にしか投資をしていないため、世界の経営者はAIの一択です。
AIと言っても、ハードウェア、ソフトウェア、様々な領域があるため、これからは知識として必ず抑えなければならないと、感じました。
最近、2名が生まれた国の富裕層とのご縁が増えているのですが、驚くべきことに、彼らは文化的に、親からお金をもらわず、自分の力で仕事をしている人が多いです。
正式には、厳格で、お金はもらえない、ですが。
一族が経営する会社の株も、最後の最後になるまで、分け与えられないみたいです。まぁ日本と異なって、相続対策が色々あるので、最後の最後になってでも、税制面でそんなにデメリットはないようなのですが。
もちろん、彼らのネットワークは一般人よりも優れており、世界の有名経営者や会社と会うことができ、これまでの経験も超富裕層ならではのものですが、それらを活かしながら、資産は自ら築いています。
今までのところ、事業と金融(ファンド)の両方を行っている人達が多い印象です。
今回来日した方のいとこは、その家族の総資産が4桁億円を超える中で、最初は年収400万円で家業に従事していた人もいるのです。そのため、彼らは仕事に対して非常に熱心で、アグレッシブに頑張っています。この姿勢には本当に感銘を受けました。
彼とも日本で会ったことがありますが、気遣いが素晴らしく、私のキャリーケースを運ぶようなことまでしてくれました。もちろん丁重に断りましたが。
話をしていると、超富裕層に生まれたからといって、悩みがないわけではありません。
結局、どの家庭も同じような問題を抱えています。
今回の会話を通じて意気投合できたので、国境を超えて共に、両国の経済にとってインパクトのある
仕事を頑張っていきたいと思います。世代も近いため、【長期的】な目線で行きたいですね。

(私が撮った写真がこれしかありませんでした…..)
2. 金融マーケット/エヌビディア、時価総額で世界最大の企業に
今回は、エヌビディアの驚くべき株価上昇や世界の企業の時価総額について触れてみたい。
18日の米株式市場で、半導体大手エヌビディアの株価が一時3%余り上昇し、時価総額でマイクロソフトを抜き、世界最大の企業となった。この動きは、テクノロジー業界においてAIや半導体の需要が急速に拡大していることを象徴している。
エヌビディア、時価総額で世界最大の企業に、マイクロソフト抜く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-18/SFACW1DWRGG000
※現在は株続落で首位から転落したが。
興味深いのは、ソフトバンクグループの孫正義社長が過去にエヌビディアの買収を試みたが、実現しなかったという話だ。孫社長は、エヌビディアのジェンスンCEOと2016年にカリフォルニアの自宅で4時間にわたり食事をし、エヌビディアの買収を打診した。しかし、ジェンスンCEOは「俺は金のために仕事しているんじゃないから」と断ったという。
その後の8年間でエヌビディアは飛躍的な成長を遂げ、時価総額は3兆3000億ドルを超えた。
最近は、弊社のレポートでもAIやデータセンターに関して配信しているため、まだ読んでいないお客様にはぜひ読んでいただきたい。
97号 AIデータセンター急増で電力需要が爆発的増加、電力不足への懸念が高まる

https://monolith-holdings.com/2024/06/06/power-shortage
91号 生成AIの急激な成長で半導体メモリー市場の成長ドライバーとなるHBM

https://monolith-holdings.com/2024/05/21/high-bandwidth-memory
一方、21日の中国株式市場では、蒸留酒「白酒」メーカーの貴州茅台酒が時価総額トップの座を中国工商銀行(ICBC)に譲った。景気回復の緩慢さを反映し、白酒の卸売価格が下落したためだ。
貴州茅台酒の株価は年初来で15%近く下落し、時価総額は約1兆8480億元(約40兆4200億円)に減少した。一方で、ICBCの株価は15%上昇しており、時価総額で貴州茅台酒を上回っている。
本日は世界の時価総額ランキングトップ500を調べてみた。
まずは国別。
米国が圧倒的No1で、おおよそ48%240社だ。
続いて中国企業が6.8% 34社で2位。
3位は我が国日本、6.8%で31社だ。

(Bloombergデータよりモノリス作成)
次にランキング

(Bloombergデータよりモノリス作成)
顔ぶれは今まで通りお馴染みの会社だ。
6/23日時点では、エヌビディアは世界3番目。
アジアで一番は台湾のTSMCで世界10番目、
日本トップはTOYOTAで世界31番目である。
日本企業ランキング

(Bloombergデータよりモノリス作成)
これらの企業が世界で打ち勝っていくためには、
業種問わずかならずテクノロジーやAIの分野の強化が必要になってくるだろう。
今週もよろしくお願い申し上げます。