メルマガ: 83th 「Apple Vision Proが描く未来:ビジネスとライフスタイルの革新」
【目次】
1. 今週の一言/大きな夢にむかって
2. モノリスの活動日記/運用助言サービス、新たに
3.金融コラム/世界の利上げ、米国リセッションに突入か
4.経営コラム/Apple Vision Pro
1. 今週の一言/エンターテイメント
こんにちは。門垣です。
今週は、ヴィッセル神戸対バルセロナを観戦してきました。今年退団するイニエスタ選手のための親善試合です。
以前メルマガ76号で、サッカークラブのオーナーになることが夢の一つだと告白しました。それ以降、お客様とお会いさせてもらったときに、
「早くなれるようにビジネス頑張らないとね」と応援していただき、ありがたいです。
スペインの競合バルセロナやレアルマドリードは、クラブの会員(ソシオス)、会員が所有する形態をとっています。レアルの会員は9万人だとか。
一方で、今年欧州チャンピオンズリーグを制覇したマンチェスターシティのオーナーは、アラブ首長国連邦(UAE)のナヒヤーン家。アブダビ副首相であり、事業は石油、不動産、投資など。
一方、イタリアの名門ユベントスは、フェラーリやエコノミスト誌の会社を保有するアンドレア・アニェッリ&ファミリー家。長友選手が在籍していたインテルは、中国の実業家スティーブン・チャン氏率いる蘇寧グループ(小売販売会社)です。
事業を成功させ、人に感動や夢を与えるスポーツに貢献することはいいことだなぁと感じた一週間でした。

2. モノリスの活動日記/運用助言サービス、新たに
運用助言サービスにおいて、
・日次金融市場コメント
・月次金融市場レポート
の配信も開始しました。
インターネットで情報が飛び交う時代、
何が真実がわからない、情報の出所が不明な世の中において、
マネーコンパス社として、鮮度ある、確かな情報を発信し続けます。
弊社からの情報をインプットして、
金融知識の向上、意思決定にお役立てください。
さらに、今月末に、新たなサービスを発表していきます。
3.金融コラム/世界の利上げ、米国リセッションに突入か
先週、オーストラリア、カナダの2つの中央銀行が利上げを発表しました。
この結果、債券への売り圧力が強まり、
世界中の債券が値下がり、利回りが上昇しました。
下記のチャートはカナダ(白)、米国(青)、オーストラリア(紫)、ドイツ(オレンジ)、ニュージーランド(水色)の2年ものの国債の価格推移です。
年初を基点(0)として、変化率を表示しています。
オーストラリアが、0.6%、カナダが0.5%近く上昇しています。

(出所:Bloomberg)
そして7日、米市場では、金融市場の予想に反して、
米金融政策が7月末までに0.25ポイント引き締まるという見方が、
再び広まりました。
今週13日に控える消費者物価指数(CPI)の発表によって、
金利引き上げへの決定が大きく左右されることになります。
お金は、金利が低い場所よりも、高い場所を好みます。
米国が金利を引き上げると、また米国にお金が流れますが、
新たな別の問題を起こします。
例えば、デューク大学のキャンベル・ハーベイ氏によると
米国のリセッション(景気後退)は、米国債の3ヶ月ものの金利が、10年金利を上回ると、発生すると言われています。1986年以降の大小含む8回のリセッションは、全て該当の事象になっていたと言います。
通常、期間が長い金利の方が高いですが、そうではなく短期金利が長期金利を上回る現象を、「逆イールドカーブ」と言います。
下記チャートはイールドカーブ(縦軸に金利、横軸に期間)ですが、
上が直近のイールドカーブです。見てわかるように、短期金利が長期金利よりも上昇、つまり逆イールドカーブになっています。
一方、下段のチャートは、2018年時点のイールドカーブです。
カーブが滑らかに映し出されており、これが一般的な通常のイールドカーブです。

(出所:Bloomberg)
この状態が長ければ長いほど、
リセッション回復までの期間を要すると言われています。
さて、リセッション時には各資産、どのような価格の動きをするのか、
みていきましょう。

(出所:Bloomberg)
薄赤く色付けされている箇所が、米国のリセッション時期です。
白: MSCI世界株式指数
青: Bloomberg世界債券指数
紫:金価格
赤:東証REIT指数
水:Bloomberg米国REIT指数
緑:米国実物不動産価格
です。
リセッション時には、株式やREITは大きく下落しています。
一方で、債券や金価格は多少変動はありますが、リセッション時にも強く、
少しですが上昇する傾向があります。
また、債券も(シニア債、劣後債、AT1債、期間など)によって、リセッション時の
価格の変動も大きく異なります。したがって、リセッションに備えて、
「どのような国や会社、通貨、期間、種類」の債券を選択するか、
が資産を守る、増やす突破口になります。
また、このチャートは、ありのままの価格推移で作成していますが、
チャートの開始時点や切り取り方によって、
真実が逆になる場合がありますので、金融機関から提示される資料については、
何のデータを、いつから、どのように切り取っているか、しっかりと確認しましょう。
先週のメルマガにも書いたように、
日本株は堅調に推移しています。
ニュース記事、メディアでも多く取り上げられています。このような時は、より慎重になる必要があります。
ちなみに、年初来でTOPIX指数の中で一番株価が上昇した銘柄トップ3は、
GMB (356%↑)
GMBは駆動系および冷却、サスペンション、ステアリング系の自動車部品を製造。 同社の製品にはユニバ
ーサルジョイントをはじめステアリングジョイント、ウォーター ポンプ、ファンクラッチ、ボールジョイ
ント、タイロッドエンドなどを含む。
ソシオネクスト(244%↑)
ソシオネクストは半導体会社。SoC(システム・オン・チップ)ソリューションとサービ スの設計、開発、
販売を手掛ける。デジタル放送復調ソリューション、動画インターフェ ース変換ソリューション、画像処理
ソリューション、エンジンおよび加速器ソリューショ ン、産業用接続ソリューションなどを提供。消費者、
自動車、工業などの分野で事業を展 開。
ダントーホールディングス(209%↑)
ダントーホールディングスは、内装・外装タイルや床タイル、モザイクタイルなど陶磁器製タイルを
製造。また同社は接着剤などのタイル施工材料も製造する。
でした。
4.経営コラム/Apple 新製品 VISION PRO
衝撃です。
先日Apple が行った年次開発者会議で、新製品を発表しました。
その名も「VISION PRO」です。
初のゴーグル端末で、現実世界に3D画像を映し出せます。
声、目、手などのジェスチャーで操作を可能にすることができます。価格は、3499ドル、日本円にして約49万円です。
高級品ですね。
少し長いですが、お時間あるときに、ぜひ下のVison Proの説明動画を見てください。SF映画のような時代の到来です。
日常の写真が立体で映し出され、
Imaxのような巨大スクリーンの3D映画が目の前に、
Iphoneと同じ画面を目で動かせるようになり、
端末を持たず、コントローラーだけで、ゲームができたり、
プレゼンテーションの編集や仕事がゴーグルの世界で…
VISION PRO
近いうちに、ゴーグルがスリム化され、お洒落になり、
さらに技術開発が進めば、
お客様の金融資産のチャートやマネーコンパスのレポートや説明動画が、映し出され、リアルタイムでより視覚的に、
金融情報を得ることができるようになるでしょう。
新しい技術は、人の心をワクワクさせます。
昔から、人が集まるところにお金が集まると言われていました。以前は百貨店、現代はインスタグラム等のSNS。
次の世代は、ゴーグルの世界のようなAR(拡張現実)。
さらにその後はVR(仮想現実)、あるいは一周回って、
通常のリアルな世界になるでしょう。
今週もよろしくお願いいたします。