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メルマガ: 78th 「未来を創る視点:AI、銀行、そして経営の本質」

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【目次】

1.今週の一言/GWはクリエイティブ

2.モノリスの活動日記/経営会議@名古屋

3. 金融コラム/米国銀行の預金比率増減

4. 経営コラム/AIのゴットファーザー 2199年の世界


1. 今週の一言/GWはクリエイティブ

こんにちは。門垣です。

GWは、通常稼働+発想をテーマに
諸々の仕事やクリエイティブな時間に費やしました。

読書で一番刺激をもらったのは、「安売り王一代 私のドン・キホーテ 人生」
ドン・キホーテ創業者安田さんの自伝。

逆張りを軸とした商売の発想、守りはベーシックを貫き、人を信じて頼む権限委譲型の経営で、商売からビジネスへ大きく飛躍をさせた安田さんの思想を学ぶ素晴らしい時間となりました。経営者にとって最大の資本は「知恵」も、頭から離れない一言ですね。

また、予約が1年とれない、イノベーティブ・フージョン料理の「SUGALABO」へ。巨匠ジュエル・ロブションのもとで16年間修行し、学んだ知恵を活かして、「食を通じて日本と世界をつなぐ」をテーマに、価値創造を続けられています。

高級でありながらも、カジュアルな雰囲気を演出し、一品一品シンプルを追究した食材を活かしたお食事でした。紹介予約制が希少性をだし、次の予約も1年後と、想像力やブランディング、オペレーション等の勉強になりました。

2. モノリスの活動日記/経営合宿@名古屋

今回は、10年後の目標、今年の進捗状況、
ビジネスモデルの改善などについて議論をしました。

運用助言においても、コンサルティングビジネスにおいても、私たちにしかできない強み、他社との圧倒的な違いについて議論。

あらゆる角度から話し合い、いかにお客様にとって、必要な価値をお届けできるか、期待を超えることができるか等の戦略・戦術について熱く語り合いました。

「お金にまつわる情報格差をなくし、最良の意思決定をサポートするパートナーであり続ける」を根幹におき、

プライベートバンク(ファミリーオフィス型運用助言)×戦略・実行コンサルティング

でお客様の夢を実現し、新次元のサービスを体験していただけるように。

例えば、コンサルティング分野においては、

①戦略
②IT・テクノロジー
③ファイナンス
④クリエイティブ(マーケティング、ブランディング、PR等)

に特化した4人体制でチームを組み、お客様の課題をそれぞれの観点から見つめ、解決策をご案内、それから【実行】するスタイル。

AI時代が台頭する中で、これからは提案だけでなく、実行・支援することが価値になると考えています。

メルマガでは詳細をお伝え出来ませんが、実行して、みなさまに今まで体験したことがないような
金融サービスをお届けできるように、行動していきたいと思います。

また、会社の文化の一つとして、年に1回ボランティアをすることにしました。将来的には、お客様やビジネスパートナーの皆様とご一緒できればと思っています。

次回の経営合宿は7月。

モノリスの存在意義、ビジョン、ミッション、クレド等の定性的な内容について
話していきます。

3. 金融コラム/米国銀行の預金増減率

シリコンバレー銀行に継ぎ、ファーストリパブリックバンクが破綻しJPモルガンチェースが救済するなど、米国金融市場では混乱が生じています。

窮地に立たされている米国政府は、この事態をほっておくことはできず、
今後生じてくる問題も踏まえ、あらゆる対応策を施すと思います。

さて、本日は地域別の米国銀行の預金増減率をチャートにしてみました。

22年Q4と23年Q1のデータから地域別の増減率(平均)を表示しています。

対象は米国の上場銀行企業の預金が0円以上ある337社。

(出所:Bloombergよりモノリス作成)

最も預金が減少していた地域は

①アラスカ州 -4.69%
②モンタナ州 -3.04%
③ネバダ/テキサス州の -2.68%

一方で上昇していた地域は、

①ワシントン州 13.69%
②フロリダ州 7.75%
③ユタ州 6.56%
です。

米国自体の預金総額はあまり変化がないことから、単純に資金移動が活発になっています。
その中でも、地域密着型の中小商業銀行の預金率は減少しており、

ファーストリパブリックバンクに次いで、
パックウェスト(デラウェア州) -16.9%
イーグル・バンコープ(メリーランド州) -14.3%
IFバンコープ(メリーランド州)-12.5%
と減少し、各社の年初来の株価の平均変化率も、-11%と下落しています。

ちなみに、メリーランド州の対象銀行は28行ありますが、預金増減率は平均で0.4%上昇しているのにもかかわらず、株価平均変化率は、-24%と大きく売られていることがわかります。

上記のメリーランド州にある銀行の預金が減っている一方で、Northeast Community(7.7%)、Capital Bancorp(10.6%)、Affinity Banschares 14.3%は預金が増えています。

おそらく他の地銀からの資金移動であり、昨今の金融危機を発端に

①地銀から大手銀行へ移動
②地域の地銀間で移動
2パターンでお金が動いています。

そう考えると、各地銀の特長によって、預金の増減が左右されることになります。

例えば、今回問題にあったファーストリパブリックバンクは、
政府保証のないジャンボ住宅ローンを固定金利、
一部は10年間の金利払いのみで提供していたと報道されています。
もちろん富裕層のお金が流出したことも事実です。

あきらかに、非常識な金融業を行っていますね。

今後、このような銀行の膿がでて、破綻の津波が押し寄せる可能性もあります。

2018年初頭に「かぼちゃの馬車問題」でスルガ銀行の不正融資問題が取り上げられ、株価が-80%も減少しました。競争が激化する時代において、少しでも顧客を獲得できるように、銀行が取るべきでないリスクをとって、あるいは不正をすることは日本に限らず、米国でもあるのでしょうか。

ちなみに、一番預金額が増えた銀行はワシントン州に構えるコロンビアバンキングシステムです。

(出所:Bloomberg)

預金総額は日本円で2.1兆円から約5.5兆円に増加しました。
現在は、日本でいうと池田泉州銀行の規模にあたります。こちらは買収に伴う預金や公正価値の評価によって増加計上されています。

今後の市場動向に目が離せませんね。

4.経営コラム/AI界のゴットファーザー退社/これからの世界

AIのゴットファーザーこと、「ジェフリー・ヒントン博士」が約10年勤めたGoogle を退職しました。

ヒントン氏は、New York Timesのインタビューで、企業がAIシステムを改善するにつれて、危険は増大すると語っています。また、AIを創出したことも後悔しているようです。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/03/news051.htm

世界の将来はどうなるのでしょうか。

2199年には、人工知能を搭載したコンピューターが世界を支配しています。

そこで人間は機械がつくった人工子宮の中に閉じ込められて、AIの延命のためにエネルギー源として使用されるようになります。

それは、人間が創出したAIが、自分たちは人間の奴隷と変わりない事を知って、ロボットが人間を逆襲する世界に生まれ変わるからです。人間は危険を守るために、太陽エネルギーで動くロボットを攻撃する為に、太陽を遮断するように動きます。

しかし、人間はAIに勝つことができません。また、人間の脳の中に、とある「プログラム」を入れられます。

このプログラムに基づいて、人間は仮想空間を生きることとなり、例えば現代の2023の世界のような仮想空間で過ごしています。
人間からすると、なにが現実かわからなくなります。

しかし、この仮想空間は、ときにエラーを起こします。

それは、人間の心であり、愛の力が原因です。

そう、これはSF映画の「マトリックス」の話です。

マトリックスの世界に、近づいているのではないかと、

人間の本質は何なのかと、考えさせられますね。

今週もよろしくお願いいたします。

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