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メルマガ: 73th 「効率化と成長戦略:M&A、AT1債、IT業界の未来」

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【目次】

1.今週の一言/すごいねM&A総合研究所、効率への投資

2.モノリスの活動日記/私たちのビジネス-溝を埋める-

3. 金融コラム/AT1債券の価格は戻ってきているのか

4. 経営コラム/IT業界が飛躍する11の法則


1. 今週の一言/効率への投資は非効率への投資

こんにちは。門垣です。

「効率への投資は、非効率への投資」好きな言葉です。

さて、今週は創業わずか5年で時価総額1,800億円を突破したM&A総合研究所について調べる機会がありました。

売上は40億円近く、営業利益率は50%を超えるとんでもない企業です。

創業者の佐上氏は、価格に不透明で、非効率であるが、成長産業であったM&A業界に目をつけて起業したみたいです。元々はテクノロジー系出身。

したがって、M&Aのプロセスや人事制度等、ほとんどデジタル化しているため、生産性がものすごく高いんですよね。

そういう観点では、モノリスが属する金融業界では、プロ市場はデジタル化が進んでいるものの、個人向けのプライベートバンク等はまだまだマニュアルが多いし、大手の役員はそこまでデジタルに強くなく、小回りがきかないため、かなり伸びしろがあると思っています。M&A総合研究所と似た境遇です。

効率への投資をすれば、各担当者がより付加価値の高い非効率な、クリエイティブな時間を費やせるようになり、その分お客様へのサービスの質が向上します。

従来の金融にとらわれない、新しい形の日本一の富裕層向け運用助言業を創り上げていきたいなぁと改めて感じた一週間でした。

2. モノリスの活動日記/私たちのビジネス-溝を埋める-

「モノリスさんを紹介したいのですが、一言で何と言えば伝わりますか?」

この前、初めてお会いした経営者の方に聞かれました。

モノリス全体のビジネスをわかりやすく言うと

戦略コンサルティング×プライベートバンクです。

従来のコンサルティング会社はお客様の売上や利益の向上はもちろんのこと、財務面等の支援もしながら、サポートしていきますが、最終的に生まれた利益のお金の管理ができません。

従来のプライベートバンクは、顧客のお金の管理や運用はできますが、お客様の会社の売上や利益を上げるサポートはあまりしません。

ここの溝を埋めながら、一気通貫でサポートをすることで、全体を俯瞰しながら、ベストな順番とカスタマイズした全体最適なサービスを提供できるのが強みです。

そして、価格に透明性をもたらせること、中立であることも違いです。

資産運用ビジネスは、銀行や証券会社から一切手数料をもらいません。全て顧問報酬のみです。

このような背景から、最近は、コンサルティング以外でも、経営者の方から財務や運用に関するノウハウを教えてほしいとご相談が来ます。

これは、経営者の方はその業界の特性、技術、営業、マーケティング等は熟知していますが、財務や金融に関してはプロであることが少ないからです。

経営者の方向けの財務・運用の研修サービス(基礎~応用編)があればより良いのかなぁと思いましたが、いかがでしょうか。

経営者の皆様、ぜひご意見をください!

3. 金融コラム/AT1債券の価格は戻ってきているのか

最近本当によく聞かれます。

「証券会社から欧州の銀行のCOCO債券を提案されたのですが、買った方が良いですか?」と。利回りは10%以上ありますと。

さて、下記は銀行関連の債券指数の推移です。
22年1月を基準(100)としています。

赤:欧州銀行COCO債券指数
青:欧州銀行債券指数
緑:世界の銀行債券指数
白:米国銀行の債券指数

(出所:Bloomberg)

SVBやクレディスイス問題で、クレディスイスを筆頭に欧州のCOCO債の価格が大きく下落していました。

しかしながら、-30%近くの下落から-20%と少し戻っています。

証券会社は、大きな手数料を稼げるチャンスなのですが、仮に2年後にコール日をむかえるドイツ銀行のCOCO債が金融市場で81円で取引されている場合の利回りは、18%です。

債券価格は、一般の人はみれないため、
ここに証券会社の上乗せ手数料が入ってくるのですが、5円の手数料をのせると利回りは15%になります。

額面100万米ドル購入した場合、
円計算で、お客様は約1.2億円の支払いが必要になりますが、81円で購入した場合は約1.17億円です。

つまり、1つの取引で670万円ほどが証券会社の利益になります。

言い換えば、投資家は知らずに手数料を支払っていることになります。

営業によっては、ここぞとばかりに
6-8円上乗せ手数料を入れるひともいるので、
価格には気を付けてください。

もちろん、証券会社もボランティアではないので、
手数料0円は難しいです。海外のプライベートバンクはは取引手数料を取る文化やそのようなビジネスモデルでないため、かなり少ないですが。

さて、今後どうなるのでしょうか。

他に破綻する銀行がでてくるのでしょうか。

それともCOCO債の価格がさらに上昇するのでしょうか。

将来の展望やデータを知りたい方は、まずは無料相談を。

4. 経営コラム/テクノロジー業界で成功を導く11の法則

海外リサーチで、テクノロジー業界に成功を導く11の法則がありましたので、一言で要約しました。この法則にしたがってビジネスを行うと必ず成功するとは思いませんが、成功している企業は結果的にこの法則を活用しているんですよね。

ムーアの法則
1965年にインテルの共同創設者であるゴードン・ムーアが提唱した、半導体集積回路の性能が約2年ごとに2倍になるという法則。つまり、同じ大きさのチップにより多くのトランジスタを搭載できるようになり、性能も向上していくということ

メトカーフの法則
インターネット上のつながりの価値が、そのネットワークに接続されたユーザー数の2乗に比例するという法則です。つまり、ネットワークの価値はユーザー数の増加に伴って指数関数的に増大するということ

モビリティの法則
製品がどこでも、いつでも利用可能で、コストや便利さに大きな差がなければ、その製品の価値は高くなるとされること

ゴールの法則
単純なシステムを基盤として有用な製品が生まれること、最小限の機能を備えた初期バージョンを開発し、データとフィードバックを収集して、製品を改善していく開発プロセスを推奨すること

モジュールの法則
互換性をもち、アップグレードやカスタマイズができるようなモジュール式の設計でシステムを開発する法則。例、マイクロソフト、Apple、セールスフォース

2ピザルール
2人のような小規模なチームを作り、大規模なコミュニケーションの量を減らし組織の生産性をあげること

コンウェイの法則
チームのコミュニケーション方法や構成が、そのままチームが設計するシステムに反映してしまうこと

補完の法則
つまり、プリンターの販売がインクの販売を増加させること。補完を武器にしたビジネスをつくること

無効なクリックスルーの法則
新しいマーケティングチャネルは最初は有効でも、時間が経つにつれて、
効果がなくなってくるということ。D2C市場では、デジタルマーケティングは有効であるが、最終的には価値が薄くなり、費用も莫大になるため、その段階からの対策が必要なこと

ジマーマンの法則
コンピューター技術の発展は、人の監視が容易になる方向に発展すること。人々はより便利で有益なテクノロジーを活用する一方で、情報の流出や開示に歯止めがかからず、人間の行動をより監視できるようになること

パレートの法則
いわゆる80:20の法則のこと

今週もよろしくお願いいたします。

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